2012年3月23日金曜日

配信マスタリング


こんにちは。
前回は配信されている音楽の情報量について書きました。

配信の音源は圧縮されて音が変わってしまいます。
しかし、今や音楽配信での売り上げはシングルCDを逆転し
レコード会社やインディーズレーベルにとって、無くてはならない存在です。

本当は配信でも制作時に意図したイメージで聴いてもらいたい。。

多くの場合、CD用にマスタリングされたCD-RやWAVファイルを
配信用にも流用することが多いのですが、
これが音が悪くなってしまう原因です。

実は、配信用に圧縮されても耐えられるように、
そして音のイメージやバランスが崩れないようにマスタリングで工夫することができます。

題して配信用マスタリング!(そのまんま。。ひねり無し!)
実際にどうするかといいますと。。

M's diskでは、配信専用にWAVファイルを作成致します。
CD用に作った音からもうひと手間加え、
圧縮された時に理想のイメージやバランスになるように作ります。

これは、あくまで配信用に圧縮されることを前提にしていますので、
WAVのままでは、あまりいい音に聴こえません。。
スタジオでも確認用の音は配信用のWAVからAACなどに変換してお渡ししています。
つまり、配信される時の音をシュミレートし確認することができるのです。

音の絶対的な情報量は圧縮されれば少なくなってしまいますが、
少ない中でもバランスのとれた音を配信することができます。

配信サイトのコンテンツプロバイダなどに納品するフォーマットはWAVが多いですが、
一部のサイトでは、スタジオで圧縮エンコードまで行うことも可能です。

実際にご利用頂いたクライアントからは大変ご好評をいただきました。
配信の音質に不満がある方、漠然とこのままでいいのだろうかと考えていた方にも
是非試して頂きたいです!


by段

スタジオホームページはこちら

2012年3月20日火曜日

配信の音質

こんにちは。
ときどき日記、早速更新します。


皆さんは、音楽配信のサービスを利用したことはありますか?
レコチョク、iTunes store、Amazon MP3などいろいろありますね。

配信されている音源を聴いて、
又は自分の持っているCDをiPodなどの携帯プレーヤーで聴いて
「なんだか音良くないな~」
と思ったことはありませんか??

iTunesの初期設定では、CDから取り込まれるファイルのビットレートは
128kbpsです。
PC用の配信サービスも多くがこのビットレートです。
CDの音の情報量は44.1k/16bitですが、これをビットレートで言うと
1411kbpsになります。
つまり、配信では10分の1以下に圧縮され音の情報量が減っているということになります。


大体どれくらいかというと、
350mlの缶と比べると、お猪口1杯(約30ml)くらいになってしまいます。。


これでは足りないですよね!?!?


実際の音楽を聴いてお猪口1杯に感じることはないかもしれませんが、
圧縮される際に、奥行きが無くなってしまったり高域がコモってしまったりと
音のイメージやバランスは崩れてしまっています。


ちなみにiTunes storeでは先月サービスが新しくなり、
全ての音源が256kbpsで配信されることになりました。
お猪口2杯分になったということですね。。

私達が携わった作品の数々もCDと同時に配信でもリリースされていますが、
できればアーティストや現場の人達と一緒に作った音が、
変わらないイメージでユーザーまで届いて欲しいと思っています。

次回は、そのあたりのスタジオで行っている工夫などを
書いていきたいと思います。


by段

2012年3月12日月曜日

ブログ開始!

こんにちは、
エムズディスクがブログを始めました!
スタジオの事、日々思いついた事などを
ときどき、アップしていきたいと思いますので、
よろしくお願いします!

昨日は東日本大震災から1年でしたね。
私達も、被災地の復興を心から祈っています。
また、被害に遭われた方の生活が
一日でも早く希望にあふれるものになりますように。

by段